ステロイドは炎症を抑えたり免疫反応を抑制する薬で、様々な疾患に対する治療に使われます。一方で、ステロイドの使用は糖尿病との関連があります。
ステロイドが糖尿病に影響を与える主なメカニズムは、次の点です:
1. インスリン感受性の低下
ステロイドは細胞のインスリン感受性を低下させ、体内の細胞がインスリンに十分に反応しづらくなります。これにより、血糖が上昇しやすくなります。
2. グルコース産生の増加
ステロイドは肝臓でのグルコース生成を増加させる可能性があります。これも血糖値の上昇に寄与します。
3. 膵臓への影響
ステロイドは膵臓のインスリン分泌にも影響を与え、インスリンの正確な調節が難しくなります。
これらの影響があるため、ステロイドを長期間使用すると、特に既存の糖尿病患者において、血糖値のコントロールが難しくなることがあります。医師との協力が重要で、ステロイドの使用時には糖尿病のモニタリングが必要です。治療計画の見直しや適切な対策が必要な場合があります。